マスゴミと検察に誘導された検察審査会の愚かな判断!

東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で告発された小沢氏を嫌疑不十分で不起訴とした処分について、4月27日、11人の民間人で構成された検察審査会は「起訴相当」とする議決し、それを公表。

事実や証拠より感情で判断

11人全員の賛成と聞いて、このインターネットでいろんな情報を吟味できる時代に、事実に基づいてきちんと判断できる人が一人もいなかったのかと失望を覚えました。その内容も小沢氏を「絶対権力者」と呼び、「偽装工作している」と決め付け、事実から飛躍した結論に至っている実に感情的な内容です。自分たちで「善良な市民」と称するのは小沢氏が悪ということを言外に含んでいるのでしょう。善良な市民を名乗るのならもっとしっかり情報を吟味しろと言いたいです!!


きちっとした証拠もないのに疑わしいから裁判にかけよという論調であること自体に司法というものをまったく理解していないど素人であることが如実に現れています。


今度の結論について、弁護士の郷原信郎氏は「政治資金規正法違反で責任が問われるのは会計責任者です。それなのに、検察審査会は小沢氏の共謀共同正犯が『強く推認される』とし、起訴相当とした。会計責任者ではない小沢氏の共犯を問うには、詳細な共犯の裏づけが必要なのに、ムチャクチャです。」と語っています。

そもそも裁判だって被告を糾弾する検察と弁護する弁護士の双方の言い分を聞いて判断することで正しい司法的判断を行おうとするものなのに、この検察審査会の制度では検察と警察という被疑者を起訴しようとする側だけの資料もとづいて判断させるのでは偏った判断がなされる可能性が高いと思います。

検察の起訴が正当かどうかの審査制度もあるのなら、検察の起訴を不当なものだとする審査もなければ片手落ちでしょう。むしろ冤罪を生み出す検察の暴走こそがより大きな問題なのですから・・・


またしても民主党・小沢氏にダメージを与える絶好のタイミングに発表とは・・・

小沢氏が不起訴になった後、2か月足らずで、たった8回の協議でこんな政治的に多大な影響を与える結論を参議院選挙を2か月ほど先に迎えている時期に決定するなんて異常にもほどがあります。

昨年の西松事件での大久保秘書の逮捕は民主党が政権を取れば小沢氏が総理になるという直前の時期、

前回の陸山会の事件は民主党政権となって初めての通常国会の直前、

今回は民主党参議院でも多数を取るか否かによって政権の安定が大きく左右される参議院選挙を2ヶ月余り後に控えた時期に。。。 三度目の攻撃もタイミングを狙っていたとしか思えません。

検察の失敗隠しになるよう日にちを合わせた?

しかも、<大阪地検の冤罪が明らかになって来た郵政不正事件の裁判で、無実の判決が出たその日に合わせて公表したのは検察の失敗隠しだとフリージャーナリストの上杉隆さんが指摘していますが、まったくその通り意図的なものでしょう。

実際、この事件 検察側の証人が「供述調書は検事の作文だ」と証言するなど、公判の度に検察の取調べのデタラメさが露呈している大きなニュースなのに、昨夜の読売テレビのニュース(NEWS ZERO)もまるで報道しましたというアリバイ作りのように最低限の短い報道で終わりでした。

検察をけん制するための審査会を逆に利用する検察

今月になって急に兵庫県明石市の歩道橋事故とJR福知山線脱線事故(05年)で責任者が強制起訴されたのも検察審査会の存在意義を世間にアピールする目的ではないかと疑っています。タイミングがよすぎますから・・・

鈴木宗男議員が語っていましたが、今年の2月1日、拘留されていた石川議員に対して、東京地検特捜部の吉田正喜副部長は、「小沢は今回の捜査で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!」と、石川議員に向かって、脅し文句を吐いたそうですから、今回の検察審査会の決定は、もとから検察のシナリオだったのでしょう。

東京地検特捜部の吉田正喜副部長の写真がありました。[きょうの国会]誰かが辞めて済むわけではない学校法人森友問題は、参・文教、国土交通、環境、財金委、衆・本会議などに横転回、出口が見えない状態に - 宮崎信行の国会傍聴記

市民目線は誰によって作られたもの??

朝日放送スーパーモーニングで作家の落合恵子が「市民が抱く世論は、いつどこで何によって作られるのか。」、「小沢さんは限りなく灰色であるというのをメディアの報道が世論をかたちづくる一部になっている」との指摘、まったく同感です。落合さんはあえて”一部”と控えめに表現しましたが、本当は大部分だと思います。


マスメディアのゆるしがたい誤報、虚報にこそ説明責任が

今年の1月20日の夕刊で読売新聞が「石川容疑者が、小沢氏の承諾を得て政治資金収支報告書への虚偽記載を行った」と供述したという「スクープ」を報じましたが、石川氏の弁護人である安田好弘弁護士はただちに「石川氏は供述していない」と報道各社にFAXしたのに、読売新聞はそのことは一切報道せず、翌日の1月21日の朝刊で、再び、「石川氏に加え、大久保氏、池田氏3人で共謀した」と報じました。

その他のマスメディアも石川議員側のこの抗議を報じませんでした。2月5日に石川議員らが保釈された後、石川氏ら3名は誰一人、小沢氏の関与を認めていなかったことが判明しましたが、このようなことをほとんどの国民は把握していないでしょう。

TBSも石川議員が西松建設の関係者から紙袋で5000万円受け取ったなど虚偽の報道をされました。TBSが金銭授受現場の再現映像まで制作し、報道したことは捏造報道だと石川議員は激怒しています。

これらの新聞やテレビなどの記者クラブメディアは、自らの「誤報」を認め、訂正や謝罪を行っていないし、「説明責任」を果たそうともしていないのに、厚顔無知にも小沢氏に対しては「説明責任を果たしていない」と責め続けています。


検察の捜査・取調べのデタラメさをちゃんと知ろう!!

朝日放送のわいどスクランブルで元検事の大澤孝征弁護士は「検察は100パーセント起訴できる証拠は持っていたが、120パーセントではなかったから起訴出来なかった。 」などと言っていましたが、現在係争中の郵政不正事件にしろ、小沢氏の秘書の逮捕にしろ、検察の裏金を告発しようとした三井環さんの事件、福島県知事佐藤栄佐久氏の汚職疑惑事件など、過去の事件を見たとき、検察がどんなに冤罪を生むデタラメな捜査をして来たかを国民はもっと知るべきです。

石川議員は取調べ中、検察事務官からは、「あんたが、やっていないことは、みんな知っている。だけど、それとこれとは違うんだ」とも言われたといいます(岩上安身さんのインタビューより)