森友学園の認可をめぐる経緯

森友学園の認可をめぐる経緯

2011年1月27日 
松井一郎
大阪府知事選挙で初当選。
第18代大阪府知事に就任。私学の認可権限を持つ

2011年頃 
森友学園籠池泰典理事長が小学校や中学校などを設置済みの学校法人にしか借入金による小学校設置が認められていないことを問題視し、府に見直しを要望した。
[毎日新聞2017年2月28日 06時30分(最終更新 2月28日 08時21分)]

2012年2-3月 
松井府知事が私立学校の設置認可基準を緩和

基準の改正は議会の可決も不要。1カ月間のパブリックコメントも「意見なし」で、公開からわずか2カ月で施行。
大阪府によると、この改正以降の約5年間で、小学校の設置申請をしたのは森友学園のみ。森友学園のための基準緩和のようにも見える。
森友学園のためか 大阪「私立小設置基準」緩和に重大疑義|日刊ゲンダイDIGITAL

2012年4月 
別の学校法人が購入を断られる
別の学校法人は国交省から「大量の埋設物がある」と知らされ、見積もりをゼネコンに頼んだ。撤去費をふまえ、7億〜8億円だった購入希望額を約5億8千万円に下げたが財務局から低いと指摘され、断念した。森友学園のためか 大阪「私立小設置基準」緩和に重大疑義|日刊ゲンダイDIGITAL

2012年12月26日 
自民党が政権の座に返咲き第2次安倍政権が成立

日本維新の会上西小百合衆議院議員(大阪7区)に「塚本幼稚園」を視察してその素晴らしさを広めるようにとの指示
籠池泰典理事長との段取りをしたのは泰典氏の息子で当時の上西議員の政策秘書だった籠池照明氏(上西議員のTwitter

2013年1月10日
6か月前の「新関西国際空港株式会社」への現物出資(所有権移転登記)を錯誤(間違って書いてしまった?)を原因として現物出資を無効(所有権移転登記を抹消)。
国交省大阪航空局は「手続き上のミスがあったので国に所有権を戻した。
国が所有しなければならない理由はわからない」と回答

森友学園の土地は元々、伊丹空港の騒音対策で国が買い取った土地94万㎡のうちのひとつ。残った騒音対策地は全て「関西エアポート」が引き継いだが、後に森友学園の土地だけが「錯誤」として再び国有地として処理され、格安で売却へ。

脱原発のオリジナル曲を作りました!(動画もできました!

原発の問題点とみんなの思いを歌にしました。ドヘタで雑な作りかけですが(リズムずれまくりww)、このしょぼい原石を磨いて立派にしてやって下さいm(_ _;)m

ドンドン自由に編曲・演奏・歌唱して下さい(勿論販売以外で)。デモや集会で歌ってもらえると嬉しいです。歌詞も曲も転載自由です。歌詞変更→「死にたくないんだ電気のために」を「死にたくないたかが電気のために」変えました。音源は前の歌詞で歌っています。

You Tubeの動画版

http://www.youtube.com/watch?v=Y5pWpSrJoV0&feature=channel_video_title 

(twaud.io
http://twaud.io/qxLr 2011/4/1612:30頃までにで279回視聴
2011-4/16 12:30頃再アップ)


   歌詞です↓


原発なんていらない〜No More 原発

作詞・作曲・編曲・歌唱:motocul (2011年4月6日)



原発ムラのタヌキさん、利権に生きるのやめにしな!>

1:知らないうちに建ってた 怖い奴が建っていた

気づけばいつしか怪物に  僕らは囲まれてた生きていた

そいつの機嫌をそこねたら なだめるためには命懸け

そいつが本気で怒ったら 原爆以上の暴れ者!

原発なんて いらない  浴びたくないんだ放射能 (NO!)

原発なんて いらない  死にたくないたかが電気のために

平和な暮らしを壊さないでくれ 


2:御用学者が言いました 「ただちに影響ありません。」

そりゃあそうだろ いつだって 問題出るのは後のこと

国会議員に保安院 一体何を守っている?

みんなの暮らしじゃないだろう? あんたの地位とお金かい?

原発なんて いらない  人の遺伝子傷つけて

原発なんて いらない  愛する人を傷つけて

みんなの未来を壊さないでくれ


危険なものを避けること 動物だって知っている!

危険なものを避けること 動物だって知っている!


3:「危ないよ!」って叫んでた 心ある人いたけれど

耳を貸さずにいた自分 悔やんでいるから今声上げる

電力会社はお金持ち 何で稼いだ金なのか?

人に命を削らせて これからも行くのかい?

原発なんて いらない  核のゴミには目をつぶり  

原発なんて いらない エコだなんて笑わせる (そりゃエゴだろ!)

(コラ!)みんなの地球を汚すんじゃない!    



美しい空 美しい海 美しい大地 美しい人
失くしちゃいけないものがある


原発なんて いらない  今日までどうもご苦労さん

原発なんて いらない  お世話になって来たけれど

もう会うことないだろ さよなら言うよ!


太陽もあるし 風だってある

地熱もあるし 他にもいろいろあるから


原発退場 (原発退場) 原発退場  (原発退場) 

原発退場 (原発退場)  原発退場 (原発退場)  

みんながお前の肩をたたいているよ Good-bye   


原発なんていらない みんなが平和に暮らすため

原発なんていらない みんなが笑顔で暮らすため       

平和な未来はみんなで作る!

笑顔の未来はみんなで作る!



NO MORE原発!  NO MORE原発
 
NO MORE原発!  NO MORE原発
 
NO MORE! NO MORE! NO MORE! NO MORE!  

NO MORE原発!! 




 コード進行

C7 /C7 /F7 /C7
C7 /C7 /F7 /C7
G7 /G7 /F7 /F7
G7 /G7 /F7 /F7 G7

C7 /C7 /C7 /C7
F7 /F7 /C7 /C7
G7 /F7 /C7

2番も同じ
 
危険のものをからはずっとC7

間奏
F7 /F7 /C7 /C7
F7 /F7 /G7 /G7
NO Chord

G7-5

   F G7
美しい海・・・からは
C7 /C7 /C7 /C7
F7 /F7 /C7 /C7
G7 /F /A♭ /B♭

原発退場は
C7 /C7 /C7 /C7
F7 /F7 /C7 /C7

NO MORE原発
C7 /C7 /C7 /C7
C7 /C7 /C7 /C7
G7 /F7 /NO Chord

マスゴミと検察に誘導された検察審査会の愚かな判断!

東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で告発された小沢氏を嫌疑不十分で不起訴とした処分について、4月27日、11人の民間人で構成された検察審査会は「起訴相当」とする議決し、それを公表。

事実や証拠より感情で判断

11人全員の賛成と聞いて、このインターネットでいろんな情報を吟味できる時代に、事実に基づいてきちんと判断できる人が一人もいなかったのかと失望を覚えました。その内容も小沢氏を「絶対権力者」と呼び、「偽装工作している」と決め付け、事実から飛躍した結論に至っている実に感情的な内容です。自分たちで「善良な市民」と称するのは小沢氏が悪ということを言外に含んでいるのでしょう。善良な市民を名乗るのならもっとしっかり情報を吟味しろと言いたいです!!


きちっとした証拠もないのに疑わしいから裁判にかけよという論調であること自体に司法というものをまったく理解していないど素人であることが如実に現れています。


今度の結論について、弁護士の郷原信郎氏は「政治資金規正法違反で責任が問われるのは会計責任者です。それなのに、検察審査会は小沢氏の共謀共同正犯が『強く推認される』とし、起訴相当とした。会計責任者ではない小沢氏の共犯を問うには、詳細な共犯の裏づけが必要なのに、ムチャクチャです。」と語っています。

そもそも裁判だって被告を糾弾する検察と弁護する弁護士の双方の言い分を聞いて判断することで正しい司法的判断を行おうとするものなのに、この検察審査会の制度では検察と警察という被疑者を起訴しようとする側だけの資料もとづいて判断させるのでは偏った判断がなされる可能性が高いと思います。

検察の起訴が正当かどうかの審査制度もあるのなら、検察の起訴を不当なものだとする審査もなければ片手落ちでしょう。むしろ冤罪を生み出す検察の暴走こそがより大きな問題なのですから・・・


またしても民主党・小沢氏にダメージを与える絶好のタイミングに発表とは・・・

小沢氏が不起訴になった後、2か月足らずで、たった8回の協議でこんな政治的に多大な影響を与える結論を参議院選挙を2か月ほど先に迎えている時期に決定するなんて異常にもほどがあります。

昨年の西松事件での大久保秘書の逮捕は民主党が政権を取れば小沢氏が総理になるという直前の時期、

前回の陸山会の事件は民主党政権となって初めての通常国会の直前、

今回は民主党参議院でも多数を取るか否かによって政権の安定が大きく左右される参議院選挙を2ヶ月余り後に控えた時期に。。。 三度目の攻撃もタイミングを狙っていたとしか思えません。

検察の失敗隠しになるよう日にちを合わせた?

しかも、<大阪地検の冤罪が明らかになって来た郵政不正事件の裁判で、無実の判決が出たその日に合わせて公表したのは検察の失敗隠しだとフリージャーナリストの上杉隆さんが指摘していますが、まったくその通り意図的なものでしょう。

実際、この事件 検察側の証人が「供述調書は検事の作文だ」と証言するなど、公判の度に検察の取調べのデタラメさが露呈している大きなニュースなのに、昨夜の読売テレビのニュース(NEWS ZERO)もまるで報道しましたというアリバイ作りのように最低限の短い報道で終わりでした。

検察をけん制するための審査会を逆に利用する検察

今月になって急に兵庫県明石市の歩道橋事故とJR福知山線脱線事故(05年)で責任者が強制起訴されたのも検察審査会の存在意義を世間にアピールする目的ではないかと疑っています。タイミングがよすぎますから・・・

鈴木宗男議員が語っていましたが、今年の2月1日、拘留されていた石川議員に対して、東京地検特捜部の吉田正喜副部長は、「小沢は今回の捜査で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!」と、石川議員に向かって、脅し文句を吐いたそうですから、今回の検察審査会の決定は、もとから検察のシナリオだったのでしょう。

東京地検特捜部の吉田正喜副部長の写真がありました。[きょうの国会]誰かが辞めて済むわけではない学校法人森友問題は、参・文教、国土交通、環境、財金委、衆・本会議などに横転回、出口が見えない状態に - 宮崎信行の国会傍聴記

市民目線は誰によって作られたもの??

朝日放送スーパーモーニングで作家の落合恵子が「市民が抱く世論は、いつどこで何によって作られるのか。」、「小沢さんは限りなく灰色であるというのをメディアの報道が世論をかたちづくる一部になっている」との指摘、まったく同感です。落合さんはあえて”一部”と控えめに表現しましたが、本当は大部分だと思います。


マスメディアのゆるしがたい誤報、虚報にこそ説明責任が

今年の1月20日の夕刊で読売新聞が「石川容疑者が、小沢氏の承諾を得て政治資金収支報告書への虚偽記載を行った」と供述したという「スクープ」を報じましたが、石川氏の弁護人である安田好弘弁護士はただちに「石川氏は供述していない」と報道各社にFAXしたのに、読売新聞はそのことは一切報道せず、翌日の1月21日の朝刊で、再び、「石川氏に加え、大久保氏、池田氏3人で共謀した」と報じました。

その他のマスメディアも石川議員側のこの抗議を報じませんでした。2月5日に石川議員らが保釈された後、石川氏ら3名は誰一人、小沢氏の関与を認めていなかったことが判明しましたが、このようなことをほとんどの国民は把握していないでしょう。

TBSも石川議員が西松建設の関係者から紙袋で5000万円受け取ったなど虚偽の報道をされました。TBSが金銭授受現場の再現映像まで制作し、報道したことは捏造報道だと石川議員は激怒しています。

これらの新聞やテレビなどの記者クラブメディアは、自らの「誤報」を認め、訂正や謝罪を行っていないし、「説明責任」を果たそうともしていないのに、厚顔無知にも小沢氏に対しては「説明責任を果たしていない」と責め続けています。


検察の捜査・取調べのデタラメさをちゃんと知ろう!!

朝日放送のわいどスクランブルで元検事の大澤孝征弁護士は「検察は100パーセント起訴できる証拠は持っていたが、120パーセントではなかったから起訴出来なかった。 」などと言っていましたが、現在係争中の郵政不正事件にしろ、小沢氏の秘書の逮捕にしろ、検察の裏金を告発しようとした三井環さんの事件、福島県知事佐藤栄佐久氏の汚職疑惑事件など、過去の事件を見たとき、検察がどんなに冤罪を生むデタラメな捜査をして来たかを国民はもっと知るべきです。

石川議員は取調べ中、検察事務官からは、「あんたが、やっていないことは、みんな知っている。だけど、それとこれとは違うんだ」とも言われたといいます(岩上安身さんのインタビューより)

検察は簿記も理解せずに国会議員を逮捕したのか?

本当に逮捕しなければならないほど悪質な犯罪だったのか?

マスメディアで報道されて来た内容やその論調からすれば、小沢氏の政治資金団体の問題は不正な裏金を隠すと目的という悪質な目的で政治資金収支報告書をごまかしたと多くの人は思っているでしょう。しかし、結局、肝心のゼネコンからの贈収賄ということは立証されず、小沢幹事長の秘書・元秘書ら3人の起訴事実は政治資金規正法違反(虚偽記入)というものです。

元特捜部の弁護士、郷原信郎氏からこの事件に関し、会計の専門家としての意見を求められた公認会計士細野祐二氏は、この件について論文を発表しました。
公認会計士の目から見た陸山会政治資金事件 Infoseek 内憂外患

神保哲生氏が主催するニュース専門のインターネット放送局、「ビデオニュース・ドットコム」でインタビュー動画が見られます。

インタビューズ (2010年02月19日) 単式・複式簿記の違いが解れば小沢氏政治資金問題は氷解する細野祐二氏(公認会計士)インタビュー

やり手の公認会計士も検察にはめられた?

この細野氏はあまたの企業の財務諸表を見てきた公認会計士であり、2005年4月、シロアリ駆除の上場企業、キャッツ経営陣による株価操縦事件に絡み、東京地検特捜部に起訴されました。裁判では、会計学者から粉飾ではないとの鑑定意見が出され、他の容疑者による被告に有利な証言が相次いだものの一、二審とも敗訴し、現在は上告して闘っておられます。 上告の理由は検察官が証人に証言のリハーサルをさせるという偽証教唆が行われていたことが憲法違反であることと、著しく社会正義に反する事実誤認もあったとして上告しておられる最中です。

検察の非人道的な取調べ

検察における自身への厳しい取調べについて、「身の毛もよだつ取調べを受けた」、「人間として持つべき最低限の尊厳をえぐられる」と語っておられ、この事件について検察の問題を告発する著書も出しておられます。

『公認会計士vs特捜検察』 (日経BP社 2007年11月)

捜査した人間が立件する特捜部という特別な存在はどうしても立件したいから、無理な捜査をし、冤罪を作る可能性があるということから憲法違反だと主張しておられます。

フィナンシャル・ジャパン 独占インタビュー 細野祐二(公認会計士)

陸山会政治資金収支報告書をめぐる問題についての細野氏の分析

この細野氏は石川議員の行った収支報告が「真面目な性格で、複式簿記を理解していない素人が陥る典型的な過ち」であることは明らかで、同じく複式簿記を理解していない特捜検察が、それを勝手に解釈してストーリーを描き、その線に沿って無理な捜査を進めた結果、誰にとっても不幸な結果を生んでいると指摘しておられます。それとなんと驚くべきことに、政治資金収支報告書に資金移動の事実をどのように記載しなければならないかははっきり決められていないというのです。ということは何を違反とするかは検察の裁量によるので、恣意的で不公平な捜査が行われる要因になるのではないでしょうか?

会計の簿記の方式には現金の動きだけを記載する「単式簿記」とすべての簿記的取引を借方と貸方に同じ金額を記入する「複式簿記」があるそうです。例えて言うなら「単式簿記」は”静止画”であり「複式簿記」は”動画”であり、「複式簿記」は経済活動を動的に捉えることができるのですが、政治資金収支報告書単式簿記方式での会計報告書の作成が義務付けられているため、現実のお金の動きの詳細がわからないようになっているようで、今回の問題でも複式簿記であれば、小沢氏のお金か陸山会のお金かは最初から別の簿記として分かれるようになるそうです。


細野氏は検察は「お金の動きが怪しいので、裏献金があるに違いない。」、「政治資金収支報告書は嘘である。お金が入っているので貸付にしないといけないのに、不動産の購入が翌年になっているのはおかしい。」と考えたと推察しています。

以下は細野氏の分析です。


2004年に土地を買う際に、陸山会は4億円がなかったので、小沢氏から現金で4億円を借りる。

10月29日、4億円には1億8千万ほど不足したので他の政治資金を集めた。4億円の現金を複数の金融機関に預けて、さらに一つの金融機関に集めた4億円の定期預金を担保に小沢一郎名義で金融機関からお金を借りた。


小沢氏から陸山会が受けた現金で4億円は借受金
小沢一郎名義で金融機関からお金を借りた4億円は貸付金


最初に小沢氏が出した現金の4億円は典型的な仮払い、借受である。

政治資金収支報告書は借受金は記載してもしてもしなくてもよい。また小沢氏から現金で4億円は記載しなくてもよいとされる借受金なので石川議員が記載しなかったことは正しい。

4億円の定期預金を担保に小沢一郎名義で金融機関から4億円を借りたものを陸山会は小沢氏から借りた。小沢氏から実質的に4億円を借りたことになったので、小沢氏からの借入金4億円と記載したことも正しい。

陸山会は4億円の定期預金を担保に小沢一郎名義で金融機関から4億円を借り、3年後の2007年に定期預金を解約して小沢氏に借りた4億円を返済した。ゆえに4億円の定期預金は名義は陸山会だが、実質的には小沢氏のものなので政治資金収支報告書陸山会の資産として記載せず、簿外にすべきであったのに、2004年度の政治資金収支報告書に石川議員は名義と実質的所有を混同して、4億円の定期預金を陸山会の資産として記載してしまった。

自白ではなく財務資料でこそ真実がわかる

細野氏は「経済事案は物証がないから供述が中心になるという考えは誤りであり、物証は会計帳簿であり、一冊の財務資料は一遍の長編小説に匹敵する情報量がある。」と語っています。

財務資料を物証と考えないため、関係者に対する脅迫的な取り調べを行う。

普通は自白する(させられる)。自白しなかったのは運。自分が自白しない場合、関係者を自白させる。司法取引をやって証人に仕立てる。

自白では真実はわからない。客観的資料である複式簿記の帳簿を調べればよい。


今回の事件についても細野氏は「検察が(例の手法で)またやっているなあ」と感じたそうです。つまり、「検察が描いたストーリーに合わせて関係者を呼び出して、ストーリーに合わせた自白調書を取って、立件して有罪を確定させる。特捜検察が信じる社会正義を達成してゆく。」と述べています。


ただ、細野氏は会計のプロから見た問題を指摘しているのであり、郷原氏と同じく小沢氏を擁護しているわけではなく、この一連のお金のやりとりについて「いろんな想像をめぐらされても当然のような不自然なお金の出し入れをしている」と小沢氏側の問題点も指摘しています。

政治資金問題を防止するには?

細野氏は政治資金収支報告書複式簿記にすれば、お金の出し入れのプロセスが明確になり抜け穴がなくなるので、これが最善の解決策だ」と言っておられます。政治家はやましいところがないならば、変な邪推をされることのない複式簿記方式を政治資金収支報告書に採用すべきでしょう!!

小沢問題で検察に追従するマスメディアの異常

昨年(2009年)3月から1年近く続いて来た民主党小沢一郎幹事長をめぐる政治資金疑惑に対する検察とマスメディアの動きにはとても異常なものを感じています。今にも小沢氏が逮捕されるかのようにあれだけ騒いで来た割には、一部でなされていたかなり”無理筋の”捜査ではなかいとの指摘通り、秘書や元秘書は逮捕されたものの小沢幹事長自身については嫌疑不十分ということで不起訴という結果になりました。

世論は作られる?

不起訴という結果にも限らず、世論調査では小沢氏に幹事長辞任を求める声が7割を超えたというのです(共同通信全国世論調査)。これについて小沢氏は小沢一郎は不正なカネを受け取っているけしからん人物であるという報道の後の世論調査だ」と記者会見で述べました。これは正にその通りだと思います。西松建設事件に関する疑惑も含めると、この1年近く、大多数のマスメディアの報道は検察の一方的なリークを無批判にたれ流す報道で小沢氏は悪いことをやっているというイメージを国民に植え付けてきました。


実際、逮捕された秘書・元秘書の起訴事実についてもどれだけ悪質な犯罪であったかどうかをちゃんと理解している人は少ないでしょう。


インターネットなどで通して他の意見や情報に触れることのない人々は毎日、洪水のように流される小沢バッシングに影響されてしまいます。ただ、それでもラジオやネットの世論調査では7割から8割は「幹事長は辞めるべきではない」という逆の結果が出ているとも言われるので、やはり得ている情報により人々の判断は大いに左右されるということだと思います。

検察によるリークはあるか?

”リーク”と呼ばれる検察が捜査情報を漏らす行為は公務員法における守秘義務違反ですが、法務省東京地検特捜部による報道機関へのリークはあるかと尋ねた新党大地代表の鈴木宗男議員の質問書に対して、リークはないとの見解を示しました。

毎日新聞東京本社特別編集委員岸井成格(しげただ)氏は「検察は記者の質問に核心に迫る発言はしない。記者は、その時の検察官の顔の表情を読んで、本当かどうかの記事を書く。」と検察によるリークの存在を否定しました。しかし、フリージャーナリスト、大谷昭宏氏は「小沢さんが記者会見の直前になって確認書を書いたことが押収したパソコンを解析していったら分かったと報道されたが、そんなことを検察のリークなしに書けるはずがない」とリークがなかったとは言えないことを指摘しました(『サンデープロジェクト』 2010.2.7)

検察の裏金問題をマスメディアで内部告発しようとしていた矢先、口封じのために大阪地検特捜部に微罪で逮捕された元大阪高検公安部長の三井環(たまき)氏は岩上安身氏によるインタビューの中で「捜査にはリークはつきもの」と言い、リークを検察内部では”風を吹かす”という内部用語があることを明かしています。

検察はマスメディアや参考人らに協力してもらうためにリークする」、「逮捕される頃には被疑者を大悪人にしたてておけば、捜査が失敗してもダメージが少なくなる」と語っています。



中立性を欠いた報道

実際は検察からのリークでありながら、違法の謗りを免れるためのいわゆる「関係者によると報道」はずるいやり方ですね。(「”検察”関係者」と書いたり、”東京地検”関係者と書いたりすると、出入り禁止になるそうです)。
これによって被疑者に不利な情報ばかりが流され、小沢氏側からのコメントはほとんど黙殺されています

弁護士側から「そのような供述をしていない」、「完全な誤報である」とFAXなどで抗議してもマスメディアはきちんと報じないというのは公平性をまったく無視した偏向報道です。

報道の論調は有罪と裁判で確定するまでは無罪のう扱いをするという「推定無罪の原則」や法律によって明確に犯罪と定義されていないような問題が発生した場合に、これを安易に犯罪とみなさないという「罪刑法定主義」もまったく顧みられていません。小沢氏の不起訴を伝える社会部長名で書いた「ほくそ笑むのはまだ早い」と題する産経新聞の記事(批判を受け削除された)などはその代表ですね。

これについては自民党河野太郎氏でさえ、自身のブログでこう言っています。


「日本の司法制度では、有罪が確定するまでは無罪である。被疑者の段階で、あたかも被疑者が悪人であるというような世論を作らんが為のリークを検察がするのは間違っている。(そんなリークをする弁護士は懲戒の対象になるかもしれない)。
被疑者の人権問題になりかねない。
検察のリークがほしいマスコミは、まるで飼い主からえさをもらう犬のように、飼い主には吠えず、ただ気に入られようとするあまりにしっぽをちぎれんばかりに振ることになる。
検察のリークで紙面や番組を作っている新聞やテレビに検察批判ができるのか。
検察がもし間違ったことをしたときに、マスコミがどれだけそれを報道できるのか」
(ブログごまめの歯ぎしり「副大臣がやり残したこと」 2010年1月21日 17:18 )

フリージャーナリスト岩上安身氏もこう言っています。「検察と、主要マスメディアがやっていることは、集団狂気による集団リンチでに等しいと思います。捜査のデュー・プロセス(法に基づく適正手続)も、推定無罪の原則も、冤罪可能性への配慮も、集中報道による人権侵害の懸念も、何もない。

検察もマスメディアも大きな権力

わたし自身は小沢氏にも民主党にも問題を感じるところはありますし、無条件に擁護したいわけでもありません。ただ、同じ権力であっても政治家は選挙という国民の洗礼によってその地位を剥奪することができる存在です。それに対し、検察やマスメディアという権力は国民が選ぶことその地位を剥奪することもできません。権力を持ったそれらの組織が一体となって今回のように政治的に影響を与えてしまうということは本当に憂慮すべき問題だと感じるのです。

検察=正義の観点に立つ論者たち

検察の様々な問題点には目をつむり、検察というものは正義という前提で主張をしている者たちがいます。かつて小沢氏の師匠である田中角栄の金脈を暴き、辞任に追い込んだことで一躍名を上げた立花隆氏です。フリージャーナリストの上杉隆氏が『週刊朝日』誌上で検察の非人道的で違法な捜査のあり方を報じました

その内容は特捜部の事務官7人が逮捕礼状なしに国会の石川議員の事務所に乗り込み、内側から鍵をかけて占拠したこと、石川議員の女性秘書を押収品の返却という名目で呼び出しておいて、だまし討ちのように被疑者として取調べを行い、保育園の迎えにさえ行かせず、10時間も拘束して取調べを行ったというのです。こんな大問題を一般のニュースはもちろん、ワイドショー的な番組でさえ報じませんでした。何日か経って、いくつかの新聞が、検察の発表をそのままの「東京地検が『週刊朝日』に抗議文を送った」とする記事を小さく掲載しただけというのです(新聞の「説明責任」を問う EGAWA SHOKO JOURNAL 2010年02月07日)。


立花隆はこれについて「ガチガチの自白証拠で二百%固めなければこういうケースは立件できないなどと思うからつい自白を求めて無理な取り調べをすることになる。そして、検察憎しの立場に立つ一部マスコミにバカバカしい批判を許してしまうことになる。」とこともあろうか検察のこの取調べをまったく問題だと思っていないようです(立花隆が緊急寄稿(2)「小沢不起訴」の先を読む

それから元共同通信の記者で、現在は「独立総合研究所」というシンクタンクの代表である青山繁晴氏は自身がレギュラー出演しているフジテレビ系列の関西ローカルの『ANCHOR(アンカー)』というニュース番組において、今回の問題について検察の首脳陣を含めた関係者から聞いた話だと言って捜査の内情とか今後の捜査方針などのリーク情報と言えるようなことを公然と語っています。そして、「世界の、国連加盟192カ国の中で、司法の独立という点では、日本の民主主義が一番信用できるんですよ」と言っています(関西テレビ 『アンカー』2010/2/3


マスメディアの問題点

ただ、事件当初から検察やマスメディアがおかしいという批判をするメディアやジャーナリスト、識者も少数ではありますがいます。郷原信郎氏、上杉隆氏、佐藤優氏、鳥越俊太郎氏、勝谷誠彦氏、植草一秀氏、岩上安身氏、神保哲生氏、魚住昭氏、宮崎学氏、副島隆彦氏、高野孟氏、江川紹子氏らなどです。一握りでもこういう人たちがいることは救いです。


上杉隆氏は今回のマスメディアの報道について「供述内容や押収物の内容がどんどん漏れてくるのは異様である」と指摘し(TBSラジオ小島慶子キラ☆キラ』2010.1.26放送)、「事前にメディアに捜査情報が漏れる場合は、捜査が芳しくない状況にあるか、あるいは「死に筋」であったりする。つまり、リークによって局面を打開するためにメディアを利用するのだ。」と語っています(「小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧」 ダイアモンド オンライン【第110回】 2010年01月21日)


これに対し、ほとんど検察OBの中で唯一検察を批判している郷原信郎氏はリークがあることよりももっと重大な問題として司法メディアは検察と方向性が一致しているためほとんど検察の言っていることと内容が変わらず、疑問視したり、批判的な観点がまったくない」ということを挙げています(【インタビュー記事UP】4日、小沢問題についての検察会見を“リーク”する〜特捜OB郷原信郎(1) 内憂外患)。


検察の捜査に批判的な報道番組を公平でないと批判する櫻井よしこ氏でさえ「当局(検察)の思惑に振り回されないために、各社、各番組が独自の取材に力を注ぐことを期待する。この局面で、検察リークの情報に頼って報ずるとしたら、それこそ、「国策捜査」に加担することになる。」と述べています(櫻井よしこ ブログ「 民主党代表、小沢一郎氏の秘書逮捕でジャーナリストに求められる報道姿勢 」)。


日本特有の記者クラブメディアの弊害

上杉隆氏は世界の中でも”日本にしか存在しない「記者クラブ」という特権的、閉鎖的な存在が日本のジャーナリズムをダメにしていると批判しています。ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラーも次のように語っています。「私は、記者クラブのことを『一世紀続く、カルテルに似た最も強力な利益集団の1つ』と書きました。(中略)そのことを実感したのが、西松建設事件を巡る報道です。記者クラブによるほとんどの報道が検察のリーク情報に乗るだけで、検察の立場とは明確に一線を画し、(中略)独自の取材、分析を行う記事はなかったように思います。」(『SAPIO』1月4日号、筆者インタビュー記事より)

検察側は記者クラブ所属の記者との懇談の場は持ちますが非公開であり、司法マスメディアは捜査を担当した検事や首脳陣の名前を決して出しません。これは上杉氏が言うようにフェアではないですね。



マスメディアが検察に追従する訳

マスメディアがここまで検察と一体となるのは何が原因なのでしょう?

特定の資本が多数のメディアを傘下におく「クロスオーナーシップ」を禁止する民主党の政策は原口一博総務大臣の会見で知られるようになりましたが、もともと民主党が掲げていた政策で、マスメディアが黙殺していたので知られて来なかったようです。この民主党の政策で既存の権力、利権を脅かされるのを何とでも阻止したいという大手メディアの思いと検事総長人事の見直しや取調べの可視化などを阻止したい検察の思惑が一致したため小沢潰し、民主党潰しのためのスクラムを組んだということなのでしょうか? 今後調べて行きたいと思います。


 インターネットによるB層脱出で世直しを・・

現在のマスメディアにおいては、本当に知るべきことは報道されないことに気づいている人は増えていると思います。テレビや新聞などのマスメディアからしか情報を得ていない人々のことを”情報弱者”と表現されている方がいました。本当に的確なネーミングだと思います。また「政策よりもイメージで投票を行なう層」は”B層”などと呼ばれます。そのように人々をターゲットにマスメディアの偏向した報道により世論が作られるという憂慮すべき現実があります。

正しい情報を知らなければ正しい判断はできません。権力の側にある者は自らに不利な情報は隠します。また、いろんな角度からの情報が得られないとよりよい判断はできません。

今の世の中に失望感、閉塞感を感じている方は多いと思います。少しでも未来を明るいものにするために、人々が正しい情報を得て、よりよい選択ができるようにすることはとても大切だと思います。

そういう意味ではインターネットは本当に知るべき事柄に触れることができる貴重な手段です。いろんな情報を吟味し、総合することによってより真実に近づけるのではと思っています。

これから、みなさんに知って、考えていただきたいことを徐々に書いてゆこうと思います。ただ、自分自身が絶対こうだと言えるほど、知識も頭もないので、共に考えて行けたらというスタンスでわたしが気になる事柄を取り上げて行こうと思っています。

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みなさん、どうかよろしくお願いします。

2010.2.13 モトカル